【感想】達人伝 ～9万里を風に乗り～ 31巻

函谷関の戦い続く。将器を見せる邦、長年の経験を戦場で昇華させる丹の三侠。

なんだかずいぶん長く函谷関で戦ってるような気がしてましたけど、実際は3巻くらいしか戦ってないんですよね。信陵君の戦いからずっと函谷関が舞台になってしまってるのでそう感じるのか。

いつの間にか合従軍の総大将のような地位について思う存分指図している邦。もっとも劉邦はその後は戦いからしばらく身を引いているはずなのでどうしてそうなったのかというのが興味深いですね。まあ史実ではそもそもこの時点では登場してないんですが(笑)。

しかし一方で犠牲者も。十代目・盗跖である女首領は嬴政が集めた異民族軍の手によって死亡。息子の十一代目はまだ子供ですが将来は表舞台に出てくるんだろうか。嬴政の冷徹さ、戦いに勝つのは当然でその先を考えているスケールはさすがのちの始皇帝ですねー。

龐煖の采配によって五関全てを攻撃して一気に秦を叩こうとする合従軍。丹の三侠も戦場でこれまでの戦場で培った経験をここで発揮しようとする。三人ともほんとに「達人」になってるんですねー。とはいえやはり死が近いというのはどうしても感じますが。


クライマックスもそう遠くはないはず。ここからどんなドラマが待っているか。



達人伝 ～9万里を風に乗り～ ： 31 【電子書籍限定特典ネーム付き】 (アクションコミックス) - 王欣太

Comments

[えびすこ]

いま各種電子書籍で１５巻目まで（会員限定も含めて）無料で見られるとのことで今週一気に読みました。
ebookjapanでは１５巻分完全無料で見られました。１６巻目以降もいつか無料で読める時があれば読みたいです。
電子書籍は支払い方式が複雑なので私はまだ紙媒体です。
「達人伝」は昨夏発売の最新刊の３２巻目でもなかなか書店にないようです。いま探していますが、なかなかお目にかかれません。

[風吹く荒野をのんびりと]

>えびすこさん

そうですか、今15巻まで読めるんですね。
連載はいよいよあと3話で終わりというエピローグ編に突入してますが、ぜひとも20巻までは読んで欲しいです！
17～20巻の邯鄲包囲戦はこの達人伝の中でも屈指のエピソードだと思ってるので。李談の物語はほんとに心揺さぶられましたからねー。