【感想】映画「シャイニング」

キューブリック監督のホラー映画、ようやく視聴しました。

映画は好きですが苦手なジャンルというものはあるもので、ホラー映画がそのひとつ。理由は単純明快で「怖い」からなんですが(笑)。襲ってくる相手に戦うタイプの作品なら平気なんですけどね。逃げ惑うだけみたいなものはほんとに怖くて。
そんなわけでこの「シャイニング」も見たことがなかった作品の一つ。ドアから顔をのぞかせているジャック・ニコルソンのビジュアルは数えきれないくらい何度も目にしてますが。

しかしちょっと時間ができたのでずっと以前に録画してたものをついに見ることができましたよ。一気にではなくちょっとずつ時間をかけてでしたけどね。ただ昔の映画ですけど思ってた以上に面白かったのでわりとすいすい見ていけました。原作はスティーブン・キング、監督はスタンリー・キューブリック。キング原作の映画はそれこそ山ほど見たことがありますが、キューブリック作品はIMAXで見た「2001年宇宙の旅」くらいですね。

【感想】映画「2001年宇宙の旅」(IMAX版)
https://kazefukukoya.seesaa.net/article/201810article_20.html

というわけで見ましたが、雪山の山荘で冬の間管理をする仕事を引き受けた一家。作家のジャックと妻のウェンディ、そして幼い息子のダニー。「シャイニング」というタイトルはどういう意味なのかと思ってたらダニーが持つ特殊能力だったんですね。テレパシーとか霊視とかなのかな。かつて凄惨な殺人事件が起きたこの山荘で徐々に精神に異常をきたしていくジャック。ついに妻子に襲い掛かることに。

「2001年宇宙の旅」と同じで映像表現がキューブリックの特徴が出てますねー。なんというか映像の色づかいとかで。似てるなあと思いました。あと1980年の作品なのにやたら映像がきれいだったんでこれはリマスターされたものなんでしょうねー。4Kリマスターされたものなのかな。

それから肝心のストーリーですけど、正直まったく怖くなかった(笑)。話には聞いてましたがジャック・ニコルソンがノリノリすぎて怖いというより面白すぎる。それとホラーのお約束みたいなのを外してたのも興味深かったですね。ホッと一息ついたところにいきなり大きな音や攻撃で驚かせるようなやり方とか。終盤にダニーがジャックから逃げ回ってましたが最後まで追いつかれることなく逃げ切ってましたし、母のウェンディと合流した後はそのままあっさり雪上車で脱出できてましたからね。あれが普通のホラー映画なら先回りされたり車のキーがかからず窓から襲われてたはず。その辺はわざとなのかな。

ストーリーは最終的に主人公が1921年の写真に写っていたというラストで終わりましたが、あれはそっくりなその男に乗り移られてたのかな。ちょっとそのへんはわかりませんが考察とか調べてみたいですね。


というわけで期待以上に面白い映画でした。キューブリック作品で後は「スパルタカス」をいつか見てみたいですねー。


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