【感想】OVA「銀河英雄伝説」本伝・第1期 17~26話

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原作2巻・野望篇にあたるエピソード「嵐の前」から「さらば、遠き日」までを久しぶりにdアニメストアで視聴しました。

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銀英伝再試聴も順調に進んで本伝1期を観終えました。約2週間くらいでもう51話分視聴したことになりますね。ハイペースですが今更ながらほんとに面白いので苦にならない。原作も読み返した後での視聴なのでしっかり1話1話堪能できてますしね。

さて、この原作2巻・野望篇をアニメ化した10話ですが外伝2巻「ユリアンのイゼルローン日記」の会話もいくつか挿入されてるんですよね。なので両方の原作をきっちり再読してから視聴しましたよ。
ここでは同盟と帝国がそれぞれ内戦を行うことになるわけでいつもの同盟対帝国という図式とは違ってるので面白いですよね。ヤン・ファミリーとラインハルト陣営はどちらも主人公という扱いですが、今回はちゃんと倒される敵役が存在してるので普通に主人公側に肩入れしてみることができますしね(笑)。

同盟側は救国軍事会議のクーデターをヤン艦隊が単独で鎮圧するわけですが、皮肉にもアムリッツァの大敗が有利に働いてる部分もあるんですよね。敵の艦隊が第11艦隊のみだったからいいようなものの、もし2~3個艦隊を相手にしなければならない状態ならヤンももっと苦しんだはず。それはそれでもっとえげつない手をヤンが使う可能性もありますが(笑)。
それとこの戦いではフレデリカ・グリーンヒル大尉は実の父がクーデターの首謀者となったので「国家反逆者の娘」という、本来なら生涯ぬぐえないほどのレッテルを貼られることになってしまったんですよね。軍どころか同盟のどこにも居場所はなくなってたはずですが、ここでヤンがごく自然に彼女の立場を守ったことで救われることに。普段はフレデリカさんに助けてもらってばかりに見えるヤンですが、エル・ファシルのときといいこういう大きなポイントで彼女の人生そのものを救ってるのがやはりスケールの大きさを感じさせられますね。

一方で帝国。銀英伝の原作はこのアニメ1期を見た後で買い始めたのでキルヒアイスの死は衝撃でした。今回、久しぶりに通して視聴したこともあって彼の死はいろいろと来るものがありましたねー。それと同時に親友の死とそれによって変化が生じるラインハルトの感情を見事に演じきった堀川りょうもほんとに素晴らしい。

そういえば25話と26話はほとんど新規作画になってましたね。今見返すとそれほど違和感がない気も。新規作画もここは気合入ってますしね。ストーリーもアニメオリジナルで貴族連合軍でフェルナーの手のものが工作活動する様子が描かれてたりとオリジナル要素も面白い。ヴェスターラントの件でラインハルトの行動が改変されてるのはわりと賛否両論ですけど、オーベルシュタインならあれくらいやっても不思議はないなという気もするのでそこまで違和感はないかも。


というわけでこれで原作の3巻まで本伝のほうは視聴したことになります。ここからは原作4~5巻にあたるラグナロック作戦からバーミリオン会戦に至るまでの原作で一番盛り上がる戦いが待ってますからね。
ただ、その前にまずは先日購入したCDドラマ「ユリアンのイゼルローン日記」を聴いていきます!

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