【感想】「銀河英雄伝説 ユリアンのイゼルローン日記」オーディオブック版CDボックス #6
Disc13~15 特典ディスク
【感想】「銀河英雄伝説 ユリアンのイゼルローン日記」オーディオブック版CDボックス #1
https://kazefukukoya.seesaa.net/article/202010article_5.html
【感想】「銀河英雄伝説 ユリアンのイゼルローン日記」オーディオブック版CDボックス #2
https://kazefukukoya.seesaa.net/article/202010article_7.html
【感想】「銀河英雄伝説 ユリアンのイゼルローン日記」オーディオブック版CDボックス #3
https://kazefukukoya.seesaa.net/article/202010article_8.html?1602084043
【感想】「銀河英雄伝説 ユリアンのイゼルローン日記」オーディオブック版CDボックス #4
https://kazefukukoya.seesaa.net/article/202010article_10.html
【感想】「銀河英雄伝説 ユリアンのイゼルローン日記」オーディオブック版CDボックス #5
https://kazefukukoya.seesaa.net/article/202010article_24.html
先日購入したオーディオブック版CDボックスのうち、「ユリアンのイゼルローン日記」「黄金の翼」「ダゴン星域会戦記」はCDではなくkikubonの配信で聴いてましたがこちらは特典ディスクなのでCDで聴くことに。まあもちろんメディアプレーヤーで取り込んでから聴きましたけど。いよいよ最後のトールケース5に入ってる分を聴くことになりますね。
〇対談1(田中芳樹、佐々木望、古川登志夫、塩屋浩三、安達裕章)今回は座談会。まずは「ユリアンのイゼルローン日記」の誕生秘話から。当時は銀英伝しか書かせてもらえなかったので何か違うタイプの作品も書いてみたかったときに神ならぬ悪魔が降りて来たとか(笑)。キャスティングに関してはポプランが「イゼルローンの諸星あたる」と呼ばれてるのは有名ですが、それもあって古川登志夫に決まった時は大喜びしたそうで。
OVA収録当時の思い出についてはやはり故・富山敬氏の話題が。塩屋浩三はヤンの死の時は二人きりで収録してそれが会った最後というのは他のインタビューでも語ってましたがほんと生き証人とも言えますね。古川登志夫は故・富山敬氏のことをほんとに尊敬してたので緊張もしてたとか。
佐々木望はヤンの死についても言及。あれほど人から好かれて多くの人が常にそばにいた人物が最後は一人で死ぬというのが衝撃だったとのこと。ヤンの死の収録のときは、その回の話を演じたら現実になってしまうような気がしていきたくなかったとか。「イゼルローン日記」のヤンについては、自分がヤンのキャラを演じるのではなくあくまで日記なので「ユリアンのイメージのヤン」としてやったそうで。
この座談会はかなり盛り上がってたので聴いてて楽しかったですねー。こういう音声だけのドラマは声優としてやっててすごく楽しいとみんな口をそろえて言ってたのが印象的。
〇対談2(榊原良子、佐々木望、安達裕章)
フレデリカ役の榊原良子が覚えてるのはやはりヤンが死んだ後の長ゼリフだったそう。あれほど長いセリフをしゃべるってのはなかなかなかったそうで、家でかなり練習もしてきたけれど尺がなくて苦労したとか。故・富山敬氏と榊原良子、佐々木望との三人でチームで収録した時が多かったそうですね。フレデリカの慟哭についても自分の演技についてはかなり苦悩したみたいなことも。
佐々木望はユリアンの立場ではフレデリカは年上のあこがれのお姉さんだけど、個人的な解釈としては妹的な感覚もちょっと感じてたというのが面白い。フレデリカが料理が下手でユリアンが教えてるような立場もありますからね。ていうか実際フレデリカはヤンの妹キャラ的な立ち位置でもありますよね、怠け者でだらしない兄を支えるしっかり者の妹的な(笑)。
すでに亡くなった方たちについて語ってるところは聴いててすごくしんみりしてしまったなあ。
それと作者が何度も言ってる「笑える欠点」というのをキャラに作っておくという話題で、フレデリカは料理だけどユリアンは何なのかというのが。カリンには尻に敷かれるだろうしそのへんが本編終了後に出てくるんではとか言われてましたが、たぶん彼の最大の欠点は「生活無能力者のヤンを尊敬してること」でしょうね(笑)。作中でも何度か言われてますが。
〇郷田ほづみ対談と本編抜粋朗読(「急転」、「魔術師、還らず」その1・その2)。
若かりし日のヤン・ウェンリーを演じた郷田ほづみ。ちょうどOVAの「螺旋迷宮」を視聴してる最中だったのでタイムリーでもありますね。故・富山敬氏からの交代に関するエピソードなんかも語られつつ、こういう機会なので若いころではなく本編に入ってからのヤンを演じてもらったらどうなるかということで収録になったそう。
というわけで抜粋したシーンの朗読。ヤンだけでなくアッテンボローやシェーンコップなんかも演じてるのでさらに楽しめますね。「急転」の冒頭、「魔術師、還らず」ではラインハルトとの会見に向かうに際してのヤンとユリアンの会話、そしてヤンの最期……。
何というか、「螺旋迷宮のヤンが成長したらこんな感じになるんだ」というのがわかって感動しましたねー。外伝から本伝にきっちり自分の中でつながったというか。ヤンの死を他の人が演じるところは初めて聴いたのでそういう意味でも久しぶりにあの時の衝撃を思い出したというか。全部で20分にも満たない短い朗読でしたけど聴いてよかった。
〇下山吉光対談と朗読(銀河英雄伝説 第5巻 第五章「暁闇」)。
下山吉光は銀英伝だけでなくkikubonでの朗読を大量にやってる人のようですね。「ダゴン星域会戦」でミュンツァーを演じてるのを聴いただけなのでまずはこちらの朗読から聴いてみました。その後で対談のほうを聴きましたが、銀英伝も全巻朗読してるようなのでそこからの一章を抜粋してここに収録したということなのかなと思ったら新たに収録したもののようですね。「暁闇」をセレクトしたのは本人の希望だったそうで。ものすごい銀英伝のファンだそうで、とにかく熱く語るところがものすごく好感を持てました(笑)。
……というわけで購入したBOXの内容を全て消化しましたが買ってよかったなあ。アニメでもないただの朗読に2万以上も出すというのには躊躇もあったんですがその価値は十分にありました。ディスク特典以外はkikubonの配信でも聴けるというのもすごく親切ですしね。
また時間があれば聴きなおして楽しんでいきたいですね!
【感想】「銀河英雄伝説 ユリアンのイゼルローン日記」オーディオブック版CDボックス #1
https://kazefukukoya.seesaa.net/article/202010article_5.html
【感想】「銀河英雄伝説 ユリアンのイゼルローン日記」オーディオブック版CDボックス #2
https://kazefukukoya.seesaa.net/article/202010article_7.html
【感想】「銀河英雄伝説 ユリアンのイゼルローン日記」オーディオブック版CDボックス #3
https://kazefukukoya.seesaa.net/article/202010article_8.html?1602084043
【感想】「銀河英雄伝説 ユリアンのイゼルローン日記」オーディオブック版CDボックス #4
https://kazefukukoya.seesaa.net/article/202010article_10.html
【感想】「銀河英雄伝説 ユリアンのイゼルローン日記」オーディオブック版CDボックス #5
https://kazefukukoya.seesaa.net/article/202010article_24.html
先日購入したオーディオブック版CDボックスのうち、「ユリアンのイゼルローン日記」「黄金の翼」「ダゴン星域会戦記」はCDではなくkikubonの配信で聴いてましたがこちらは特典ディスクなのでCDで聴くことに。まあもちろんメディアプレーヤーで取り込んでから聴きましたけど。いよいよ最後のトールケース5に入ってる分を聴くことになりますね。
〇対談1(田中芳樹、佐々木望、古川登志夫、塩屋浩三、安達裕章)今回は座談会。まずは「ユリアンのイゼルローン日記」の誕生秘話から。当時は銀英伝しか書かせてもらえなかったので何か違うタイプの作品も書いてみたかったときに神ならぬ悪魔が降りて来たとか(笑)。キャスティングに関してはポプランが「イゼルローンの諸星あたる」と呼ばれてるのは有名ですが、それもあって古川登志夫に決まった時は大喜びしたそうで。
OVA収録当時の思い出についてはやはり故・富山敬氏の話題が。塩屋浩三はヤンの死の時は二人きりで収録してそれが会った最後というのは他のインタビューでも語ってましたがほんと生き証人とも言えますね。古川登志夫は故・富山敬氏のことをほんとに尊敬してたので緊張もしてたとか。
佐々木望はヤンの死についても言及。あれほど人から好かれて多くの人が常にそばにいた人物が最後は一人で死ぬというのが衝撃だったとのこと。ヤンの死の収録のときは、その回の話を演じたら現実になってしまうような気がしていきたくなかったとか。「イゼルローン日記」のヤンについては、自分がヤンのキャラを演じるのではなくあくまで日記なので「ユリアンのイメージのヤン」としてやったそうで。
この座談会はかなり盛り上がってたので聴いてて楽しかったですねー。こういう音声だけのドラマは声優としてやっててすごく楽しいとみんな口をそろえて言ってたのが印象的。
〇対談2(榊原良子、佐々木望、安達裕章)
フレデリカ役の榊原良子が覚えてるのはやはりヤンが死んだ後の長ゼリフだったそう。あれほど長いセリフをしゃべるってのはなかなかなかったそうで、家でかなり練習もしてきたけれど尺がなくて苦労したとか。故・富山敬氏と榊原良子、佐々木望との三人でチームで収録した時が多かったそうですね。フレデリカの慟哭についても自分の演技についてはかなり苦悩したみたいなことも。
佐々木望はユリアンの立場ではフレデリカは年上のあこがれのお姉さんだけど、個人的な解釈としては妹的な感覚もちょっと感じてたというのが面白い。フレデリカが料理が下手でユリアンが教えてるような立場もありますからね。ていうか実際フレデリカはヤンの妹キャラ的な立ち位置でもありますよね、怠け者でだらしない兄を支えるしっかり者の妹的な(笑)。
すでに亡くなった方たちについて語ってるところは聴いててすごくしんみりしてしまったなあ。
それと作者が何度も言ってる「笑える欠点」というのをキャラに作っておくという話題で、フレデリカは料理だけどユリアンは何なのかというのが。カリンには尻に敷かれるだろうしそのへんが本編終了後に出てくるんではとか言われてましたが、たぶん彼の最大の欠点は「生活無能力者のヤンを尊敬してること」でしょうね(笑)。作中でも何度か言われてますが。
〇郷田ほづみ対談と本編抜粋朗読(「急転」、「魔術師、還らず」その1・その2)。
若かりし日のヤン・ウェンリーを演じた郷田ほづみ。ちょうどOVAの「螺旋迷宮」を視聴してる最中だったのでタイムリーでもありますね。故・富山敬氏からの交代に関するエピソードなんかも語られつつ、こういう機会なので若いころではなく本編に入ってからのヤンを演じてもらったらどうなるかということで収録になったそう。
というわけで抜粋したシーンの朗読。ヤンだけでなくアッテンボローやシェーンコップなんかも演じてるのでさらに楽しめますね。「急転」の冒頭、「魔術師、還らず」ではラインハルトとの会見に向かうに際してのヤンとユリアンの会話、そしてヤンの最期……。
何というか、「螺旋迷宮のヤンが成長したらこんな感じになるんだ」というのがわかって感動しましたねー。外伝から本伝にきっちり自分の中でつながったというか。ヤンの死を他の人が演じるところは初めて聴いたのでそういう意味でも久しぶりにあの時の衝撃を思い出したというか。全部で20分にも満たない短い朗読でしたけど聴いてよかった。
〇下山吉光対談と朗読(銀河英雄伝説 第5巻 第五章「暁闇」)。
下山吉光は銀英伝だけでなくkikubonでの朗読を大量にやってる人のようですね。「ダゴン星域会戦」でミュンツァーを演じてるのを聴いただけなのでまずはこちらの朗読から聴いてみました。その後で対談のほうを聴きましたが、銀英伝も全巻朗読してるようなのでそこからの一章を抜粋してここに収録したということなのかなと思ったら新たに収録したもののようですね。「暁闇」をセレクトしたのは本人の希望だったそうで。ものすごい銀英伝のファンだそうで、とにかく熱く語るところがものすごく好感を持てました(笑)。
……というわけで購入したBOXの内容を全て消化しましたが買ってよかったなあ。アニメでもないただの朗読に2万以上も出すというのには躊躇もあったんですがその価値は十分にありました。ディスク特典以外はkikubonの配信でも聴けるというのもすごく親切ですしね。
また時間があれば聴きなおして楽しんでいきたいですね!
この記事へのコメント