【感想】OVA「銀河英雄伝説」本伝・第2期 36~44話
原作4巻・策謀篇にあたるエピソード「雷鳴」から「フェザーン占領」までを久しぶりにdアニメストアで視聴しました。
【感想】OVA「銀河英雄伝説」本伝・第2期 27~35話
https://kazefukukoya.seesaa.net/article/202009article_23.html
【感想】OVA「銀河英雄伝説」外伝3 (全16話)
https://kazefukukoya.seesaa.net/article/202009article_24.html
【感想】OVA「銀河英雄伝説」本伝・第1期 1~16話
https://kazefukukoya.seesaa.net/article/202009article_27.html
【感想】OVA「銀河英雄伝説」本伝・第1期 17~26話
https://kazefukukoya.seesaa.net/article/202010article_6.html
【感想】OVA「銀河英雄伝説」外伝4 (全22話)
https://kazefukukoya.seesaa.net/article/202010article_15.html
【感想】OVA「銀河英雄伝説」外伝1 (劇場版全3作)
https://kazefukukoya.seesaa.net/article/202010article_19.html
銀英伝アニメ再試聴、外伝は1・3・4、本伝はまず原作3巻・雌伏篇にあたる2期の27~35話を見てからいったん戻って1期を視聴。そしてここからは本伝2期の続きを見ていくことに。というわけでまずは原作4巻・策謀篇にあたる36~44話を視聴しました。
もっともまず原作を再読してからアニメを視聴してるのでどうしても時間がかかってしまうんですけどね。ていうかそもそも原作がめちゃくちゃ面白いんで流し読みというわけにはいかず、気づいたらじっくり読んでしまってるんですよね(笑)。読み返すのも久しぶりだったので意外と忘れてる部分もあったりして。
さしあたり本伝2期を視聴し終えたら次はオーディオドラマ「ユリアンのイゼルローン日記」に収録されている「黄金の翼」と「ダゴン星域会戦記」を聴いて、その次は外伝2「螺旋迷宮」。そして残った本伝3と4を視聴しようかと思ってます。
さて、原作のほうは同盟メインの巻が3・6・8巻、帝国メインの巻が4・7・9巻という印象ですが今回はその帝国を中心としたストーリー。フェザーンによる幼帝誘拐事件を契機にラインハルトの壮大な戦略がいよいよ発動して全宇宙が震撼する、ということに。
しかしまあアニメを見ててすごいと思うのはラインハルト役の堀川りょうの演技ですね。当時は30代くらいのようですが並み居るベテランを相手にして全く負けてないというか。外伝4の「千億の星、千億の光」ではあの名優だった故・野沢那智氏と対峙するシーンでも食われることなく互角に渡り合ってますからねー。ラインハルトの「音楽的な響きの声」というのにも説得力がありすぎる。
それともうひとつのポイントとしては、原作3巻から同盟側のもう一人の主人公として台頭し始めたユリアンがいよいよヤンの元を離れて自らの行動を開始するようになるというところですね。大人として成熟しているヤンと違ってまだまだ成長中のユリアンがフェザーン駐在武官に任命されたことでより大きな世界に飛び込んでいくわけで。銀英伝は若い彼の冒険譚という部分もあると思うんですよね。ヤンやラインハルトでさえ行ったことのない星々にこれから足を運ぶことになるわけですし。
演技と言えば、このアニメは会話劇の部分が多いんですがアニメ的な演出を極力排してあるのでそのぶん技量が必要とされるんだろうなというのも感じますね。フェザーン行きの件でヤンとユリアンが公園のベンチで会話するところなんか、普通のアニメならイメージ映像とかを挿入してわかりやすい演出にするところをヤンの最小限の身振り手振りだけであとはセリフのみですからねー。内容的にわりと難しい会話を長時間していかに退屈させずに聴かせるかってのはかなり難しいと思うんですが、それをサラッとこなしてしまう故・富山敬氏はさすがとしか言いようがない。
今回はフェザーンの動向もメインで描かれますが、自治領主ルビンスキーの補佐官にして私生児であるルパート・ケッセルリンクの暗躍がほんとに面白い。このキャラ大好きなんですよねー(笑)。すごく振り切った悪党っぷりがたまらない。声優は珍しく兼任でイワン・コーネフと同じ故・鈴置洋孝氏ですが、あちらはポプラン限定で毒舌を吐く温和なエースパイロットですがこちらは清々しいくらいに手段を選ばない野心家で。地球教の主教デグスビイを監禁、薬漬けにして恫喝するところのシーンなんかは何度も見返すくらい気に入ってます。
4巻の内容は全面対決への導入ということもあって艦隊戦は終盤のみですが、そこではヤンVSロイエンタールという対決が実現することに。ユリアンがいなくなったことで落ち込んで本調子でないというのを差し引いてもヤンが戦術レベルで一時的にとはいえしてやられるのは珍しい。知勇のバランスが取れてるだけでなく清濁併せ持ち、状況によっては冷酷な判断も下せるロイエンタール。ラインハルト・キルヒアイス・ミッターマイヤーとヤンに匹敵すると言われる提督はいますが、個人的にはロイエンタールが戦術レベルにおいては相性という意味で一番ヤンに対抗できる存在なのかなという気がしてます。年齢的にもヤンと同い年で成熟しているというのも大きいですね。
そしてこのロイエンタールも大好きなキャラなんですよねー。声がつくことで原作の魅力がさらにアップするキャラはたくさんいますがこのロイエンタールもその一人。若本規夫がロイエンタールの野心や女性に対するトラウマ、ミッターマイヤーとの友情など複雑極まりないあのキャラを見事に演じてて聴いてるだけで楽しいんですよねー。
フェザーンを占領してイゼルローンと両方面から一気に同盟に攻め込む「神々の黄昏(ラグナロック)」作戦を発動したラインハルト。圧倒的に有利な立場に立ち負けるなどみじんも考えていない。実際、もうここまで来たら兵力差から言っても普通に考えたら勝負にならないだろうと思ってしまいますからねー。
この状況からどうヤンが同盟の危機を救うべく行動するのか。
いよいよ最大の盛り上がりを見せる本伝前半のクライマックス。ヤンとラインハルトの直接対決、「バーミリオン会戦」を視聴します!
【感想】OVA「銀河英雄伝説」本伝・第2期 27~35話
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銀英伝アニメ再試聴、外伝は1・3・4、本伝はまず原作3巻・雌伏篇にあたる2期の27~35話を見てからいったん戻って1期を視聴。そしてここからは本伝2期の続きを見ていくことに。というわけでまずは原作4巻・策謀篇にあたる36~44話を視聴しました。
もっともまず原作を再読してからアニメを視聴してるのでどうしても時間がかかってしまうんですけどね。ていうかそもそも原作がめちゃくちゃ面白いんで流し読みというわけにはいかず、気づいたらじっくり読んでしまってるんですよね(笑)。読み返すのも久しぶりだったので意外と忘れてる部分もあったりして。
さしあたり本伝2期を視聴し終えたら次はオーディオドラマ「ユリアンのイゼルローン日記」に収録されている「黄金の翼」と「ダゴン星域会戦記」を聴いて、その次は外伝2「螺旋迷宮」。そして残った本伝3と4を視聴しようかと思ってます。
さて、原作のほうは同盟メインの巻が3・6・8巻、帝国メインの巻が4・7・9巻という印象ですが今回はその帝国を中心としたストーリー。フェザーンによる幼帝誘拐事件を契機にラインハルトの壮大な戦略がいよいよ発動して全宇宙が震撼する、ということに。
しかしまあアニメを見ててすごいと思うのはラインハルト役の堀川りょうの演技ですね。当時は30代くらいのようですが並み居るベテランを相手にして全く負けてないというか。外伝4の「千億の星、千億の光」ではあの名優だった故・野沢那智氏と対峙するシーンでも食われることなく互角に渡り合ってますからねー。ラインハルトの「音楽的な響きの声」というのにも説得力がありすぎる。
それともうひとつのポイントとしては、原作3巻から同盟側のもう一人の主人公として台頭し始めたユリアンがいよいよヤンの元を離れて自らの行動を開始するようになるというところですね。大人として成熟しているヤンと違ってまだまだ成長中のユリアンがフェザーン駐在武官に任命されたことでより大きな世界に飛び込んでいくわけで。銀英伝は若い彼の冒険譚という部分もあると思うんですよね。ヤンやラインハルトでさえ行ったことのない星々にこれから足を運ぶことになるわけですし。
演技と言えば、このアニメは会話劇の部分が多いんですがアニメ的な演出を極力排してあるのでそのぶん技量が必要とされるんだろうなというのも感じますね。フェザーン行きの件でヤンとユリアンが公園のベンチで会話するところなんか、普通のアニメならイメージ映像とかを挿入してわかりやすい演出にするところをヤンの最小限の身振り手振りだけであとはセリフのみですからねー。内容的にわりと難しい会話を長時間していかに退屈させずに聴かせるかってのはかなり難しいと思うんですが、それをサラッとこなしてしまう故・富山敬氏はさすがとしか言いようがない。
今回はフェザーンの動向もメインで描かれますが、自治領主ルビンスキーの補佐官にして私生児であるルパート・ケッセルリンクの暗躍がほんとに面白い。このキャラ大好きなんですよねー(笑)。すごく振り切った悪党っぷりがたまらない。声優は珍しく兼任でイワン・コーネフと同じ故・鈴置洋孝氏ですが、あちらはポプラン限定で毒舌を吐く温和なエースパイロットですがこちらは清々しいくらいに手段を選ばない野心家で。地球教の主教デグスビイを監禁、薬漬けにして恫喝するところのシーンなんかは何度も見返すくらい気に入ってます。
4巻の内容は全面対決への導入ということもあって艦隊戦は終盤のみですが、そこではヤンVSロイエンタールという対決が実現することに。ユリアンがいなくなったことで落ち込んで本調子でないというのを差し引いてもヤンが戦術レベルで一時的にとはいえしてやられるのは珍しい。知勇のバランスが取れてるだけでなく清濁併せ持ち、状況によっては冷酷な判断も下せるロイエンタール。ラインハルト・キルヒアイス・ミッターマイヤーとヤンに匹敵すると言われる提督はいますが、個人的にはロイエンタールが戦術レベルにおいては相性という意味で一番ヤンに対抗できる存在なのかなという気がしてます。年齢的にもヤンと同い年で成熟しているというのも大きいですね。
そしてこのロイエンタールも大好きなキャラなんですよねー。声がつくことで原作の魅力がさらにアップするキャラはたくさんいますがこのロイエンタールもその一人。若本規夫がロイエンタールの野心や女性に対するトラウマ、ミッターマイヤーとの友情など複雑極まりないあのキャラを見事に演じてて聴いてるだけで楽しいんですよねー。
フェザーンを占領してイゼルローンと両方面から一気に同盟に攻め込む「神々の黄昏(ラグナロック)」作戦を発動したラインハルト。圧倒的に有利な立場に立ち負けるなどみじんも考えていない。実際、もうここまで来たら兵力差から言っても普通に考えたら勝負にならないだろうと思ってしまいますからねー。
この状況からどうヤンが同盟の危機を救うべく行動するのか。
いよいよ最大の盛り上がりを見せる本伝前半のクライマックス。ヤンとラインハルトの直接対決、「バーミリオン会戦」を視聴します!
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