【感想】キャプテン翼 44話「背番号10対背番号10」

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準決勝第2試合、南葛対ふらの。二人の10番が火花を散らす!

【感想】キャプテン翼 43話「猛虎ゲキる」
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この43話と次の44話はふらの対南宇和戦と同じ竹田裕一郎が脚本を担当。ふらのファンだと言ったら全試合担当させてもらえたそうで。どこかで聞いた名前だと思ったらスパロボでおなじみのライターか(笑)。

〇打倒南葛に燃えるふらの

準決勝を控えたふらのサイドではマネージャーの美子がみんなのために作ってきたハチマキを町子に促されて差し出す。大会後はアメリカに転校する美子のことも考えて南葛との試合ではこれをつけようぜと松山、そして喜んで賛成するふらのイレブン。いやー、ほんといい奴らだ(笑)。このエピソードを見てもマネージャーも試合に出なくても一緒に戦ってる仲間なんだということがよくわかりますね。背番号も入ったこのハチマキを作るのは大変だったそうなのでミシンとかじゃなく手縫いなのかな。必勝の願掛けなのかもしれませんね。松山には10番の入ったハチマキを渡す美子。そしてしっかり隅々まで確認はしない松山(笑)。でも考えてみれば原作通り前日に渡してるとハチマキの秘密にさすがに気づく可能性もあるので良い改変なのかも。
一方で南葛は静岡大会決勝・大友戦以来の赤のセカンドユニフォームで出陣。

〇ふらのの「なだれ作戦」

準決勝第2試合、南葛対ふらの。松山は小学生時代から登場してるにもかかわらず翼とは初対決なんですよね。これまでは岬の友人であり日向のライバルという立ち位置でしたが。同じ中盤の選手であり背番号10、自分のチームでお互い突出した存在という立場。
とはいえ両者を除いたチーム力ではやはり南葛が一枚も二枚も上でしょうね。ふらのはストライカーの小田とGKの加藤がいる程度。ただふらのの強みは小学生時代から一緒にプレイしてる連携力の高さ。ショートパス主体のチームスタイルなのもその証。もっとも小学生時代からプレイしてるのは南葛も同じなので有利に働くとは限りませんが。

恒例のサッカーキングによる予想スタメン。
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ふらのは中盤にトップ下を置かないフラットな配置ですね。南葛はいつも通り不動のスタメン11人。

そして前半。いきなり松山がフェイントタックルで翼からボールを奪う。しかしふらのの攻撃を即座に防いで攻め立てる南葛、守るふらの。ようやくボールを松山が奪うとふらのの「なだれ作戦」開始! 全員が上がって後方でボールキープしていた松山がロングパス。クリアされても次々とカバーに入る怒涛の攻撃で押し込み、最後は松山の地を這うロングシュートで先制! 南葛は見事にしてやられましたね。

〇南葛の反撃、翼のオーバーヘッド

同点に追いつくために攻める南葛。これまで東一中や比良戸に先制されたことのある南葛に焦りはなし。なにしろ比良戸戦では3点差をひっくり返してますからね。
両校のマネージャーがスタンドで見守る中で中盤の支配権争いをする2人の10番、翼と松山。小学生時代に松山は日向をマークして苦しめましたがこの試合では翼を自由にさせない。松山のマンマーク能力は早田に匹敵するかそれ以上かも。
翼が抑えられている中でゲームを組み立てる井沢は準々決勝からどんどん成長してますねー。来生や滝も好調、守備では石崎・高杉・森崎のトライアングルが立ちはだかる。もう大友中との地区予選のころのように「翼を抑えれば何とかなる」チームではなくなっているんですよね。比良戸戦は次藤と翼の「個の力」が大きなポイントでしたがこの試合では南葛とふらのの組織力、総合力が問われる試合展開になってますね。

再び一対一でボールを奪い合う翼と松山、翼はバランスを崩したと見せかけたフェイントでボールを奪い序盤の借りを返す! 
そこからの翼のドライブシュートは間一髪松山が防ぎボールは空へ。しかしここで翼の代名詞ともいうべきオーバーヘッドキックが炸裂! 南葛が同点に。
翼がオーバーヘッドを決めたのは中学生編に入ってからはこの試合が初めてなんですよねー。東一中戦では防がれましたし。小学生時代と同じ演出なのもうれしいですね。
体勢を崩して肩から落下する翼は松山が寸前にキャッチ。敵同士でも相手を気遣うこのフェアプレー精神は素晴らしい。
2人の10番が互角の戦いを見せて前半は1-1で折り返し。

〇南葛猛攻の後半、井沢・5mダイビングヘッド

身体に爆弾を抱える翼を楽にするためにもさらなる猛攻を加える南葛。石崎のオーバーラップや修哲トリオの連携に押し込まれるふらの。
そしてゴール前で松山のマークにあいながらダイレクトでパスを送る翼、それを井沢が5mダイビングヘッド! 後半5分、南葛ついに2-1と逆転!
井沢のダイビングヘッドは画面に「……3M 4M 5M」と表示が出るのも面白かった(笑)。

翼のけがを気遣うあまりに寄せが甘くなっていたことを反省した松山は鬼になることを決意。三杉に対して厳しくなりきれなかった日向と同じ過ちは犯せませんからね。
残り時間でチームの総力をあげて同点に追いつくことを誓うふらのイレブン。チームが負ければ即アメリカ行きが待っている美子もスタンドで祈る。


南葛このまま逃げ切れるか、それともふらのが追いつくか!

【感想】キャプテン翼 45話「涙のエアポート」
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