【感想】映画「詩季織々(しきおりおり)」
テアトル新宿で舞台挨拶付きの初回を観てきました!
「君の名は。」の新海誠監督の所属するアニメ制作会社「コミックス・ウェーブ・フィルム」の新作映画、「詩季織々(しきおりおり)」。
この映画見たいと思ってたんですよねー。「君の名は。」の美術チームが手掛けるということもありますが、日中合作で舞台はすべて中国。短編三作のうち二作は中国人監督だという。こういうタイプの作品はなかなかお目にかかれませんからね。
というわけで初日に行こうとは思ってたんですが、舞台挨拶の回がなんと通常よりも安い1300円だという。普通は高くなるものなのに珍しいですよねー。これはありがたいということでしっかりオンライン予約。ちょっと驚いたのはテアトル新宿では立ち見席なんてのも販売してるんですね。
というわけで観に行ってきましたよ!
チケットは劇場の開場が上映20分前なので念のために前日にチケットを発券しておきました。テアトル新宿自体、入るのは初めてですしね。オンラインの発券場所が2ヶ所しかないみたいなので当日に慌てないで済みますし事前発券しといて正解だったかも。それから当日はネットフリックスのマイページとチケットを見せてポストカードをもらえました。
入場の際にももう一枚ポストカードを。いざ席についてみるとテアトル新宿のスクリーンはそれほど大きくないのでもう少し前でもよかったかも。見てるときは気になりませんでしたけどね。
それからパンフレットは本編のキーアイテムであるカセットテープタイプというちょっと変わった作りで面白かった。
というわけで上映開始。三本の短編で75分くらいの作品でしたが。
めちゃくちゃ面白かった!
PVの時点でこれはかなりいいんじゃないかと期待してましたがそれをはるかに上回ってましたよ。映像の美しさだけでなくストーリーがどれもほんとによかったですねー。館内でDVDを先行販売してたみたいですけどBDだったら買ってたかも(笑)。
「陽だまりの朝食」
「小さなファッションショー」
「上海恋」
この三本のエピソードでしたけど舞台は全て中国。知ってるようでよく知らないことも多い近くて遠い国である中国が描かれていてその点でもものすごく新鮮でした。
「陽だまりの朝食」では主人公・シャオミンが少年時代から幾度となく食べてきた三鮮米粉(さんせんビーフン)が出てきますがこれがまたとんでもなくうまそうで(笑)。映画を観た帰りはどっかにビーフン出してる店はないかと探してしまったくらい。
驚かされたのは主人公だけでなく周りの人たちも朝食としてビーフンを食べに来てるんですよね。パンフレットを読むと中国は外食文化だそうで朝は外で食べるのが一般的みたいですね。そういうことも知らなかった。シャオミンが大人になってからはファーストフード店みたいなところで番号スタンドをもらってビーフンが出来上がるのを待ってる姿なんかも興味深くて。
このエピソードではほぼシャオミンの一人語りで進行してましたけど演技も良かったなあ。あまり期待してなかった最初のエピソードからすごくいい話だったので一気にハートをつかまれましたよ。
「小さなファッションショー」はトップモデルの主人公・イリンとその妹・ルルの姉妹愛を描いた話。妹を養うために頑張りすぎているイリンとそんな姉を心配するルル。イリンはほんとにいいお姉さんなので全然嫌味じゃなかったですね。舞台となる広州は世界有数のアパレル市場だそうでモデルたちは火花を散らして戦っている姿も。だんだん若くなくなっている自分を気にしてたり今の地位を守るために日々トレーニングをしてるイリンを見てモデルって外見さえよければそれでいいって仕事ではないんだなあと勉強にもなりました。
イリンの側にいるルルやマネージャーのスティーブがすごくいい人なのでトラブルがあっても安心して見てられましたね。これもすごくいい話だった。
「上海恋」は新海誠の「秒速5センチメートル」に影響されて作ったというリ・ハオリン総監督の物語。主人公・リモと幼馴染のヒロイン・シャオユ、それに二人の友人のパン。この三人の青春の物語。淡い想いを互いに抱いているリモとシャオユ。そしてシャオユがまたかわいくて(笑)。1998年という時代設定なのでカセットテープが二人をつなぐアイテムに。交換日記替わりにカセットテープで交流する姿がなんとも青春。飛び出したテープを鉛筆で回して元に戻すとか懐かしい。
高校進学で名門高校を受験して離れ離れになるかどうかで二人の関係がこじれてしまうんですけど過酷な受験社会だったらしい中国の姿も垣間見ることができました。あと向こうの女子の制服って上はセーラー服で下はズボンなんですね。それが一般的なのかまではわかりませんけどこれまた新鮮。
と、三本全て見終わってエンディングで流れる「WALK」も素晴らしかった。このあと舞台挨拶があるからとか関係なく本気で拍手してましたよ。他の人もきっと同じだったんじゃないかな。僕の隣の女性とか何度も涙ぐんでましたしね。
そして舞台挨拶ではリ・ハオリン総監督、「小さなファッションショー」の竹内良貴監督、それに声優の坂泰斗さん(シャオミン役)・寿美菜子さん(イリン役)・大塚剛央さん(リモ役)、そしてビッケブランカさんがステージに。
中国と日本でのジェスチャーの違いとか作画や演技の上でのちょっとした苦労も語られてました。そしてやはりビーフンの作画のすごさに関してはみんな語ってましたね(笑)。寿さんはイリンのイメージで赤いワンピースを着て登壇してました。
ラストはビッケブランカさんが目の前で「WALK」を歌ってくれていいイベントでした。
しかしほんとにいい映画でしたねー。中国公開バージョンのオリジナルはまたちょっと違うらしいんですけどそちらも見てみたいですね。もちろん中国語版で。ヒアリングはできなくてもニュアンスとかは聞いてみないとわからないですからね。Netflixが関わってるみたいなのでいずれ配信するのかな(調べたら日本では8/25から。世界ではすでに配信スタートしてるらしいですね)。
日本と同じようでやっぱり違う中国の文化。逆に「君の名は。」が中国で大ヒットした時も中国人はそういう違いを面白がってたのかもしれないですね。
三週間限定らしいのでできればもう一回くらい映画館で見たいなあ。
「君の名は。」の新海誠監督の所属するアニメ制作会社「コミックス・ウェーブ・フィルム」の新作映画、「詩季織々(しきおりおり)」。
この映画見たいと思ってたんですよねー。「君の名は。」の美術チームが手掛けるということもありますが、日中合作で舞台はすべて中国。短編三作のうち二作は中国人監督だという。こういうタイプの作品はなかなかお目にかかれませんからね。
というわけで初日に行こうとは思ってたんですが、舞台挨拶の回がなんと通常よりも安い1300円だという。普通は高くなるものなのに珍しいですよねー。これはありがたいということでしっかりオンライン予約。ちょっと驚いたのはテアトル新宿では立ち見席なんてのも販売してるんですね。
というわけで観に行ってきましたよ!
チケットは劇場の開場が上映20分前なので念のために前日にチケットを発券しておきました。テアトル新宿自体、入るのは初めてですしね。オンラインの発券場所が2ヶ所しかないみたいなので当日に慌てないで済みますし事前発券しといて正解だったかも。それから当日はネットフリックスのマイページとチケットを見せてポストカードをもらえました。
入場の際にももう一枚ポストカードを。いざ席についてみるとテアトル新宿のスクリーンはそれほど大きくないのでもう少し前でもよかったかも。見てるときは気になりませんでしたけどね。
それからパンフレットは本編のキーアイテムであるカセットテープタイプというちょっと変わった作りで面白かった。
というわけで上映開始。三本の短編で75分くらいの作品でしたが。
めちゃくちゃ面白かった!
PVの時点でこれはかなりいいんじゃないかと期待してましたがそれをはるかに上回ってましたよ。映像の美しさだけでなくストーリーがどれもほんとによかったですねー。館内でDVDを先行販売してたみたいですけどBDだったら買ってたかも(笑)。
「陽だまりの朝食」
「小さなファッションショー」
「上海恋」
この三本のエピソードでしたけど舞台は全て中国。知ってるようでよく知らないことも多い近くて遠い国である中国が描かれていてその点でもものすごく新鮮でした。
「陽だまりの朝食」では主人公・シャオミンが少年時代から幾度となく食べてきた三鮮米粉(さんせんビーフン)が出てきますがこれがまたとんでもなくうまそうで(笑)。映画を観た帰りはどっかにビーフン出してる店はないかと探してしまったくらい。
驚かされたのは主人公だけでなく周りの人たちも朝食としてビーフンを食べに来てるんですよね。パンフレットを読むと中国は外食文化だそうで朝は外で食べるのが一般的みたいですね。そういうことも知らなかった。シャオミンが大人になってからはファーストフード店みたいなところで番号スタンドをもらってビーフンが出来上がるのを待ってる姿なんかも興味深くて。
このエピソードではほぼシャオミンの一人語りで進行してましたけど演技も良かったなあ。あまり期待してなかった最初のエピソードからすごくいい話だったので一気にハートをつかまれましたよ。
「小さなファッションショー」はトップモデルの主人公・イリンとその妹・ルルの姉妹愛を描いた話。妹を養うために頑張りすぎているイリンとそんな姉を心配するルル。イリンはほんとにいいお姉さんなので全然嫌味じゃなかったですね。舞台となる広州は世界有数のアパレル市場だそうでモデルたちは火花を散らして戦っている姿も。だんだん若くなくなっている自分を気にしてたり今の地位を守るために日々トレーニングをしてるイリンを見てモデルって外見さえよければそれでいいって仕事ではないんだなあと勉強にもなりました。
イリンの側にいるルルやマネージャーのスティーブがすごくいい人なのでトラブルがあっても安心して見てられましたね。これもすごくいい話だった。
「上海恋」は新海誠の「秒速5センチメートル」に影響されて作ったというリ・ハオリン総監督の物語。主人公・リモと幼馴染のヒロイン・シャオユ、それに二人の友人のパン。この三人の青春の物語。淡い想いを互いに抱いているリモとシャオユ。そしてシャオユがまたかわいくて(笑)。1998年という時代設定なのでカセットテープが二人をつなぐアイテムに。交換日記替わりにカセットテープで交流する姿がなんとも青春。飛び出したテープを鉛筆で回して元に戻すとか懐かしい。
高校進学で名門高校を受験して離れ離れになるかどうかで二人の関係がこじれてしまうんですけど過酷な受験社会だったらしい中国の姿も垣間見ることができました。あと向こうの女子の制服って上はセーラー服で下はズボンなんですね。それが一般的なのかまではわかりませんけどこれまた新鮮。
と、三本全て見終わってエンディングで流れる「WALK」も素晴らしかった。このあと舞台挨拶があるからとか関係なく本気で拍手してましたよ。他の人もきっと同じだったんじゃないかな。僕の隣の女性とか何度も涙ぐんでましたしね。
そして舞台挨拶ではリ・ハオリン総監督、「小さなファッションショー」の竹内良貴監督、それに声優の坂泰斗さん(シャオミン役)・寿美菜子さん(イリン役)・大塚剛央さん(リモ役)、そしてビッケブランカさんがステージに。
中国と日本でのジェスチャーの違いとか作画や演技の上でのちょっとした苦労も語られてました。そしてやはりビーフンの作画のすごさに関してはみんな語ってましたね(笑)。寿さんはイリンのイメージで赤いワンピースを着て登壇してました。
ラストはビッケブランカさんが目の前で「WALK」を歌ってくれていいイベントでした。
しかしほんとにいい映画でしたねー。中国公開バージョンのオリジナルはまたちょっと違うらしいんですけどそちらも見てみたいですね。もちろん中国語版で。ヒアリングはできなくてもニュアンスとかは聞いてみないとわからないですからね。Netflixが関わってるみたいなのでいずれ配信するのかな(調べたら日本では8/25から。世界ではすでに配信スタートしてるらしいですね)。
日本と同じようでやっぱり違う中国の文化。逆に「君の名は。」が中国で大ヒットした時も中国人はそういう違いを面白がってたのかもしれないですね。
三週間限定らしいのでできればもう一回くらい映画館で見たいなあ。
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