【感想】ハイスクールD×D DX.4「生徒会とレヴィアタン」

イッセー対匙ふたたびサイラオーグ対曹操、そしてイッセー対匙ふたたび!

〇「紫金の獅子王」チーム対「天帝の槍」チーム

まずは夢の対決、サイラオーグ対曹操! こちらのバトルを先に持ってきましたね。戦前の個人的な予想としては、チームの戦力的には曹操のほうがかなり有利だろうなあと。戦力がそろってますからねー。ただ王同士の対決となるとまた話は別かも。曹操はテクニックタイプの極限でパワータイプのイッセーにとっては相性最悪の相手でしたけどサイラオーグはテクニックタイプを苦手としてるイメージがないですからね。テクニックをねじ伏せるパワータイプというか。少年漫画によくある技巧派のかませにされる腕力バカではないですからね。なのでチームバトルは「天帝の槍」チームが圧倒するけど曹操はサイラオーグに僅差で負けて終わるのではないかと予想しました。

というわけで始まった戦い。曹操チームはヘラクレス・ジャンヌ・ゲオルクに加えて新キャラのペルセウス、さらに関聖帝君すなわち関羽! 曹操の子孫の女王枠に関羽を持ってくるとは。こちらは子孫ではなく関羽本人のようですね。一方でサイラオーグチームは弟のマグダランの眷属も加わっての合同チームのよう。しかし戦力的にはさらに不利になったかも。

試合は「ライトニング・ファスト」と呼ばれる1時間で狭いエリアでの短期決戦ルールが選択。イッセーが「ライザーとのレーティングゲームにほぼ近い」と解説してましたがそう言われるとわかりやすいですね。
曹操はサイラオーグに対して陣地中央での一騎打ちを申し出る。そこで「兵頭一誠に誓う」と言ったらそれはサイラオーグも受けますよねー。神に誓うよりもずっとこの二人からすれば重みのある名前だ。

戦いは曹操のもとに向かうサイラオーグのもとにヘラクレスが立ちはだかる。12巻でサイラオーグに完膚なきまでにやられてるので因縁がありますしね。しかしあれから心身ともに強くなったヘラクレスはサイラオーグを禁手化させるほどの戦を見せる。パワー対決は最後はやはりサイラオーグの貫録勝ち。とはいえヘラクレスも真の英雄に近づけたかな。

そしてついに始まるサイラオーグ対曹操! いやーほんと次のページをめくろうとするたびにハラハラドキドキしたのは久しぶりです(笑)。禁手化した曹操と覇獣となったサイラオーグの戦いは当初は互角だったものの徐々に明暗が。攻撃を見切り始めた曹操が少しずつダメージを与えていきサイラオーグが劣勢に。戦いを見つめる匙とイッセーの悔しそうな姿は同じように努力で這い上がってきた二人だからでしょうね。天才には努力では届かないのか。
しかし時間が経つうちに疲労の姿を見せ始める曹操。ここにきてスタミナの差が出始める! サイラオーグ渾身の一撃が曹操の腹部に! かろうじて聖槍で直撃を免れたものの相当なダメージが。そこからは両者ボロボロになりながらも攻め合い結局時間切れ。曹操チームのメンバーのほうがサイラオーグチームのメンバーを多く撃破していたため勝利という扱いに。

曹操自身はこのまま戦っていれば自分は負けていたかもしれない、というようなことを言おうとしましたがいずれにしても期待通りの熱い戦いでした。サイラオーグと曹操の二人をもっと好きになれた名勝負でしたねー。今後もこの二人の活躍を見てみたいものです。


〇「燚誠の赤龍帝」チーム対「ソーナ・シトリー」チーム

さてこちらの予想については特に考えるまでもないですね。イッセーチームはすでに一度負けているのでもう敗北はあり得ない。イッセー対匙の二度目の対決も当然ながらイッセーが勝つでしょう。そして前回のシトリー眷属とグレモリー眷属の戦いは途中でリタイアしたのがイッセー・アーシア・ゼノヴィアという後から加入したメンバーばかりだったんですよね。まあギャスパーもいましたけど(笑)。その彼らにとっての雪辱戦という意味合いもあるでしょうし。ただ戦力的にはシトリー眷属も正面から闘えるメンバーが加入しているのでそんなに簡単ではないはず。
そしてなによりの注目はイッセー対匙ですが、前回は明らかな差があったのでまともな戦いをできなかった匙ですけど今回は禁手化も果たしてますからねー。正面から闘うことも可能なのでどれくらいやれるのかが楽しみです。個人的にも匙みたいな立ち位置のキャラって好きなんですよね。前回の対決はものすごく好きなバトルの一つでしたし。

今回、匙の家庭環境が明らかに。祖父母と両親はすでに他界していて妹と弟の三人家族だったと。匙の家に遊びに行かなかったのは入り込んでほしくないオーラをイッセーが感じていたからだとも。匙の背景もこうして語られたのはよかった。
……ただ原作を最初から読んでる身としては5巻で匙が「教師になる夢を母親に語ったら泣いて喜んでた」というくだりをさすがに見なかったことにはできませんが。まあここはきっと匙は脳内の母に対して語り掛けてたんだと解釈することにします。イッセーにはあえて嘘をついたんでしょう。そうに違いない、よしそう決めた(笑)!

試合のほうはサイラオーグと曹操たちとは逆に「ワンディ・ロング・ウォー」という長期戦。前回のシトリー眷属戦とは逆にイッセー達パワータイプが圧倒的に有利なルールですね。
さらにレイヴェルがとことんパワーで押し切ってソーナに戦術を使わせない手で一気に攻め切っていく。追い詰められたシトリー眷属はイッセーと匙との一騎打ちに全てを賭けることに。

そしてお互い顔面パンチのみの連打で殴り合う! 二人ともダチではあるけど同時にあの日の悔しさを忘れてないからこその意地のぶつかり合いですねー。ただ正直言って匙がここまでイッセーと正面から肉弾戦でやり合えるとは思いませんでした。最後は力尽きたもののやはり今後も高め合えるいいライバルですよね。

もっとも試合のほうは匙が倒された時点で戦力的に劣るシトリー眷属に勝ち目はなくソーナもゼノヴィアとの新旧会長対決に敗れて終了。レイヴェルの策が全てうまくハマってイッセーチームの完勝でしたね。


というわけでDX4巻は熱い漢の戦いで満腹しました(笑)。次回の24巻はリアスチーム対ヴァーリチーム、イッセーチームは神クラスであるヴィーザルたちと対戦、予選最終巻のようですね。イッセーたちは間違いなく勝つでしょうけどリアスチームとヴァーリチームはどうなるか。メインは小猫と黒歌だそうなので姉妹対決がメインになりそうですね!


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