【感想】ハイスクールD×D 18巻「聖誕祭のファニーエンジェル」

ついにイリナ回! 自称天使飛躍の時!

アニメ3期も決定してますます盛り上がるハイスクールD×Dですが!
3巻から登場しているイリナが今回初のメイン。正直以前はそこまでイリナの存在に注目することはなかったんですが、アニメ2期で認識がかなり変わりました。まあなんというかぶっちゃけあんなかわいいとは思わなかった(笑)。以前から好きなキャラは主人公のイッセー以外では木場とゼノヴィアと言ってますが、イリナもかなりお気に入りのキャラの一人になってます。カップリング的なもので言うと普通にイッセーとリアスが一番好きですけどね。

さて今回はなんというか3巻の聖剣編をちょっと思い出させるようなシリアスなエピソードでもありますが。
しかし序盤でヴァーリがイッセーの力の秘密に迫るべく一緒にエロDVDを鑑賞する、という話は腹筋が切れるほど爆笑させられました(笑)。真面目にイッセーに解説を求めるヴァーリが面白すぎる。
それはさておき、冬休みに突入ということでクリスマス! 駒王町の住民たちに普段の感謝をこめてチームD×Dでクリスマスプレゼントを配って回るという企画。そちらの話し合いも兼ねてイッセーたちが天界に来訪することに。5巻で冥界へ初めて訪れましたが今度は天界の姿がいよいよ明らかに。第一天から第七天までの階層に分かれていてそれぞれ異なる役割の世界が形成されている模様。

天界から帰還したイッセーたちの前に姿を現したのはイリナの父・紫藤トウジ。温厚そうな牧師ですがかつてはエクソシストだったとか。そして愛する娘のために持ってきたのは悪魔と天使が子作りしても堕天しないという部屋へ入れる「ドアノブ」(笑)! 
ついに完成してしまったか。しかし複雑そうに苦笑いを浮かべるイッセーを見て、「最近煩悩が薄まったんじゃないか」とアザゼルの指摘。確かにそれは読んでて感じてたことではありますね。最近のイッセーは女子更衣室ののぞきとかしそうにない。自らの力の源を失うのではないかという危機感を抱くイッセー。くだらないようで実は危機的状態だったりするわけですね。それはともかくその部屋でさっそくイリナと二人きりになってちょっといいムードに。子供のころにした「二人でサンタを倒してプレゼントを山分けしよう」なんて過激な約束も思い出したりすることに(笑)。

と、ここまではいつもの明るいノリでしたが一転。聖杯の力で蘇った教会の戦士・八重垣正臣が紫藤トウジへの復讐に現れる。手にするのは「霊妙を喰らう狂龍(ヴェノム・ブラッド・ドラゴン)」八岐大蛇(やまたのおろち)が宿る神霊剣「天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)」。かつて駒王町を統括していた上級悪魔クレーリア・ベリアルと禁断の恋に落ち、それを危険視した上司であるトウジたち教会側と悪魔側の一時的な協力によって二人は始末されたという。三大勢力和平前のやるせない暗部がここでまたひとつ明らかになったわけですね。トウジを八岐大蛇の毒で冒した八重垣は復讐を誓い去っていく。その立場の違う悲恋に自分とリアスの姿を重ね合わせてしまうイッセー。同時にイリナも同じような想いを抱いていた。父の犯した罪と自分自身の立場に苦しむイリナを勇気付けるイッセー。やはりいい主人公だ。
そんなイリナは父から聖剣「オートクレール」を託される! デュランダルの所有者の親友が所持していたという聖剣。まさにゼノヴィアの親友であるイリナにぴったりの武器ですねー。今まで量産型聖魔剣で戦っていたイリナもようやく強力な武器を手にすることに。思えば今までほんとに不遇だった(笑)。

トウジの毒を治療すべく再び天界へと赴くイッセーたち。なにげにアーシアが前回の戦いで邪龍を四匹手なずけることに成功! アンセルムス、キュリロス、グレゴリオス、シメオンとそれぞれ名づけてますがほんとにいずれドラゴンマスターになってしまうんでしょうかね。それと生徒会選挙の方は会長にゼノヴィアと花戒桃などが立候補。副会長には匙が立候補する様子。こちらも次回のお楽しみですね。

そんな中、天界にまたもクリフォト襲来!
ほんとにお約束のように現れる連中だ。ラードゥン、紫炎のヴァルブルガ、クロウ・クルワッハ、さらに治療中のトウジを狙う天叢雲剣使いの八重垣の姿も。迎撃に向かうチームD×D!
こうして始まる天界防衛戦。「御使い(ブレイブ・セイント)」たちのポーカーの役に模したフォーメーション技、フルハウスやストレートフラッシュなんかもお披露目。単体よりも集団戦の方が力を発揮しそうですね彼らは。
そして第二天でリアスたちの前に現れたのはラードゥン。強敵を前に一刻の猶予もならないイッセーたちの前に現れた救援は……、曹操! 
本格的に仲間というか戦友として戦うことになりそうですねー。実に少年漫画的な展開だ(笑)。イッセーと教会トリオを先に行かせて曹操+グレモリー眷属がバトル開始! 量産型グレンデル3匹を生み出して戦力を増強するラードゥン。オリジナルよりは弱いとはいえ厄介な相手ですねー。聖魔剣の外装でグラムを覆って戦おうとする木場に曹操が聖魔剣そのものを研ぎ澄ますべきではとアドバイス。確かに聖魔剣は三大勢力のトップたちですら驚愕したほどの奇跡なわけで、これは聖魔剣のさらなる「先」がいずれ見られるかもしれませんね。
グレンデルAはリアスと白音モードの小猫それに肉弾戦を鍛え始めた覚醒ギャスパーが、グレンデルBは木場・朱乃・ロスヴァイセがそれぞれ撃破。そしてグレンデルCとラードゥンは曹操が一人で軽々とあしらい続ける。今さらながらほんとに強すぎだこの男は。グレンデルCを葬った後でラードゥンも宝玉で罠にはめた曹操。とどめはリアスの最強必殺技「消滅の魔星(イクスティングィッシュ・スター)」! これでグレンデル(オリジナル)に続きラードゥンも撃破。こいつも量産型が出てきそうではありますが。

先を急いでいたイッセーたちは第三天でヴァルブルガとクロウ・クルワッハに遭遇。しかしそこにも頼もしい仲間、D×Dのリーダー・デュリオが!
ヴァルブルガを逃亡に追いやりイッセーたちを先に行かせてクロウ・クルワッハと対峙。イッセーとヴァーリの二人掛かりでも倒せなかった相手と一対一で互角にやりあうデュリオ。強い!

そして第四天ではトウジを捕らえていた八重垣が現れる。怒りと悲しみで八岐大蛇の力を暴走させる八重垣。その悲痛さを受け止めつつも彼を止めるためあえて聖剣を振るうイッセーたち。イリナのオートクレールが他の聖剣の力も借りて天叢雲剣の邪気を清める。破壊の聖剣であるデュランダルとはまた違ったイリナらしい聖剣ですね。
復讐心から解放されわかり合えたかに思われた八重垣。しかしそれを許さないリゼヴィムの突然の攻撃で殺される!
怒りに燃えるイッセー、ついにリゼヴィムと激突する時。「神器無効化(セイクリッド・ギア・キャンセラー)」に加えて素の強さでもイッセーたちを圧倒するリゼヴィム。しかしアーシアにまで手を上げたことでファーブニルが激怒! これまでのパンツドラゴンとは思えないような怒りの姿でリゼヴィムと護衛のリリスをひるませる。
その姿に触発され、イッセーの新能力がついに発動! ドライグが本来持っていた「増加」「譲渡」に加えた第三の能力は「透過」! 
「神器無効化」をすり抜けて直接リゼヴィムにダメージを与えるという力。あらゆる防御能力を逆に無意味に出来そうですね。イッセーがヴァーリに「透過」の能力を譲渡してリゼヴィムと戦うって展開は大いにありそう。さらにミカエルたちの増援で劣勢になったリゼヴィムは撤退。しかしこれまでのふざけた口調から凄みのある本来の顔を見せたリゼヴィム。エデンの園から知恵の実と生命の実を奪いいったい何をしでかすのか。

とりあえずは戦い終わったチームD×Dは本来のクリスマスを堪能。オカ研新部長はアーシア、副部長は木場に決定。リアスと朱乃はそれぞれ役職を引退することに。このへんはちょっとさびしいですねー。リアスと朱乃が卒業が近いのを嫌でも感じさせられて。
そして買出しに二人で出かけたイッセーにイリナが唐突にキス! 実は子供のころにもすでにイッセーにキスしてたことがあるそうで(笑)。このへんはやはり幼馴染の特権ですね。ていうかイッセーとキスしたのはこれまでリアス・アーシア・朱乃だけだったので(ゼノヴィアが頬にしたことはありますが)、ここまで大きく出遅れてたはずのイリナが一気に挽回しましたねー。面白くなった(笑)。

今回はかなりシリアスな重いエピソードもありましたが最後はいいエンディングで癒されました。次回はいよいよゼノヴィア回! 果たして生徒会長になれるのか!
ハイスクールD×D (18) 聖誕祭のファニーエンジェル (富士見ファンタジア文庫)
KADOKAWA/富士見書房
2014-06-20
石踏 一榮

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